現役引退

妹「音楽聴くの、"引退"してる人の多さ。学生の時はイヤホンしてるのステータス、みたいな感覚あったのにさ。」
俺「まあでも、みんな辞めるよね」
妹「まあ、私はまだ周りに音楽やってる人とか音楽好きな人で溢れてるからあんま感じてないけど」
俺「いや、全然周りいるわ」
妹「「う〜ん、そういう趣味は卒業したなあ」みたいな空気感ね。そういう話しても、全然反応ないよ。ここ数年ですごく感じるんだよねー。社会人がボーダーラインなのかね?」
俺「んー、そうなん?」
俺「なんか、それで辞められたらほんとに音楽好きだったんって話だし」
俺「おれ、もうそういう若い感じのやつやめて、大人だから、みたいなそういう感じ出してくるのな」
妹「それなそれな」

俺「かっこ悪いなってかんじちゃうよね」
俺「音楽やってる側だから偏見はあるかもしれないけど」
妹「ほんと。逆にカッコ悪いよねww」
俺「それでほんとに、ただのつまらない人になってくんでしょうに」
妹「音楽にこだわらずともだけど。映画とかも言えるよね。もったいないよなあ〜」
妹「まあ、こんなんだから結婚しなさそうって言われんだけど。する気もないけど。」
俺「だから、大人になるのは遊ぶのを、やめるって言うことじゃないのさ」
妹「つまんねえな」
俺「それな」
妹「え、みんな何が楽しみなの?逆に笑」
俺「それな」

妹「小さい頃好きだったものを忘れるのが大人なのかね?」

俺「ついていけなくなるってことでしょ」
妹「ふーむ。その、ついていけなくなるっていうのを無くすために好きでいるんちゃうんかね?って思うんだけどね」
俺「あー」
妹「でしょ。なんでそれ卒業しちゃうのかねぇ」
俺「んね。」

妹「あーやっぱ私そういうとこ分かり合える人じゃないと無理だ」
俺「ふむふむ」
妹「やっぱさー、ようぺ落ちてないかな?」

俺「無理だろ」
妹「ひどいな」
俺「なに」
妹「ちょっとくらい夢見てもいいじゃん」
俺「ごめんて」
妹「許す」